野々池貯水池周辺をウォーキングしながら気がついた事や思い出した事柄をメモします。

大阪都構想は再度否決

11月1日に投票が行われた「大阪都構想」の住民投票は、5年前に続いて再び否決された。 
NHKの報道では、
●「反対」69万2996票
●「賛成」67万5829票、となっている。
維新が主張した”大阪市を廃止して、府と市の二重行政を解消し、大阪全体の成長につなげる”とした構想は夢と消えた。隣の県、兵庫県に住んで、1日の夜遅くまでNHK特集番組を注視していたが、午後10時47分前後ごろに”否決”の速報が出たので正直がっかりした。維新の会代表の松井市長は、2年半残る任期を全うして、政界を引退する意向を表明した。本当に住民のための政治に邁進してきた有能な政治家を大阪市民は無くそうとしてしまったのは、非常に勿体ない。

この戦い、将来の大阪の街をどうしたいのかの、理念の戦いだったように思う。隣の県に住んで聞こえることは、大阪の二重行政は、過去、相当ひどいものであったようで、それを10年かけて改善してきたのは維新の会。そして、過去の悪しき二重行政を未来永劫なくし、東京に匹敵しうる西の首都を造り、一極集中の東京に負けない都市を構築するんだという、理念の戦いだったように思う。こうして結果だけ見て思うに、大阪市民は現状維持の目先の利益しか考えなかったということだろう。否決された事実だけを見ると、理念追及型の住民投票は、一般住民にとってなじみがなく、維新に反目する関西の大学教授らのテレビ説法に乗せられてしまう、その程度のものだと思う。大阪市民は明るい未来より現状維持を選んだ、これは我々一般の日本国民もひょっとしたら同じ思考かもしれない。

昨年4月の選挙で、維新が圧勝した際、これで、維新は「都構想」をやり遂げる力を得て、またやり遂げるしかなく、大阪万博、IR等の追い風を受けて再度、再発進する大阪を見て羨ましく思っていた。関西のテレビを見ていると、昨年のダブル選挙について市民や府民ははじめは変だと言う意見が多い様に報道していたが、終わってみれば、大阪都構想は6割が賛成だったというではないか。維新が勝てた最大の勝因は、多分、橋本さんから始まった大阪改革が「維新のおかげで、なんとなくよくなっている」という感覚が、大阪の府民、市民の間では広がっているのだと思っていた。加えて、今年のコロナ禍で大阪の吉村知事の対応は多くの大阪住民から信頼を得た。この時の大阪の考え方は日本の中心都市だとさえ思えたが、しかしこうしてみると大阪の住民は目先の事しか見ていなかったのだ思う。

大阪の近く兵庫の神戸市に住んでいるが、「ケンミンショー」の関西3府県の比較話題では、いつも馬鹿にされ笑いものにされている大阪だが、しかし3府県のなかで最も活力があるのは大阪であることに間違いない。海外からの訪問客数は圧倒的に大阪と京都が多く、兵庫など低空飛行のままだ。多くの観光資産を有しながら観光客の伸び悩みに悩む神戸の話題は、議員の節度のなさと神戸市の「ヤミ専従」に加えて、ごく最近は兵庫県知事が公用車としてトヨタ・センチュリーを採用したことの是非がテレビ一面の話題だから、その思考程度は推して知るべし。あの活力ある大阪のバイタリティは、もともと大阪住民の人力だと思うが、その力を上手に引き出しているが大阪知事と大阪市長の、ここ10数年の成果だと思う。神戸に住んで、大阪の活力は本当に羨ましいと思ってきたが、昨日の結果には大いに落胆した。