昨年、2021年の初戦が例年より一週間遅れの1月16日でテキサス州ヒューストンあったことを思うと、アナハイム球場開催の意味は、コロナで大きく影響を受けたアメリカのプロスポーツ界も今年から正常に動くと言う事だろう。各チームの陣容も決定したと報道されたので、それはそれで大いに楽しみにしている。
で、2022年初戦に向かっての現下、どの選手が、またどのチームが最も実力があり優れ、優勝の可能性があるかをFB「Supercross」が公開している。それが「Here are the 2022 Monster Energy Supercross Preseason Power Rankings presented by Rocky Mountain Atv/mc Fantasy Supercross 。A panel of 75 people ranging from past Supercross Champions and experts in the industry voted on who should be ranked.」で、その予想によると、450のメインクラスのNO1はKTMのCooper Webb選手で、250ライトクラスNO1はHONDAのJett Lawrence選手、メーカー評価NO1はYAMAHAとなっている。この予想に対し、FBコメント欄にある巷のAMASXファンの声は色々雑多で読んでみるとなかなか面白い。

ご存知のように、スーパークロスレース(AMASX)はMLBやプロフットボールを開催する大きなスタジアム内に造成されたコースでモトクロスレースを行う、スポーツ大国アメリカでも第1級のスポーツ競技の一つで、テレビ放映されるのは勿論のこと、ネット上でも実況され、遠い日本でもレース展開を同時観戦できる。観客動員数はスタジアム容量にもよるが、8万人収容スタジアムを満席にした事を考慮すれば、スーパークロスは全世界の二輪モータースポーツの頂点の一つに立っているのは間違いない。遠い日本でも無料のライブタイミングが見れ、間を置かずに動画配信されるので、AMASXをパソコン観戦するだけでも、そのエキサンティングな迫力あるレース展開は観客をすぐに興奮の虜にする。過去、ロードレース、モトクロス、ビーチレース等の多くの二輪レースを観戦してきた実経験から言えば、AMASXは断トツに面白く、幾つになっても、私は大ファンだ。
さて、FB「Supercross」が選ぶ優勝候補NO1は欧州KTMのワークスCooper Webb選手で、昨年のスーパークロスレースのチャンピオンだ。昨年、レースライブタイミングや動画を見て気が付いたが、Cooper Webb選手は非常に頭の切れる選手のように見えた。だから、今年の出場選手を見ると、トップライダーのエントリー構成は昨年と余り変わらないので、若手ライダーの伸びが今一つであれば、多分、Cooper Webb選手がチャンピオン候補の第一人者だと思う。昨年末、Kawasaki Racing TeamからYAMAHAに移籍したEli Tomac選手も優勝候補の一人と思えるが、何時も期待を裏切っていたので、今年はどづだろうか。Eli Tomac選手は久し振りの大型選手の移籍だったが、オフロード大国アメリカのモトクロスの裾は極めて広いので、今年、どんな新人選手が台頭してくるかも大いに楽しみだから、今年もレース観戦する楽しみでもある。
次に、FB「Supercross」が選ぶチームメーカーの評価だが、「YAMAHA」がNO1評価となった。今まで、この地位は欧州のKTMが独占していたが、昨年のレース結果やYAMAHAのレース活動成果を見るに、「YAMAHAがNO1」するは個人的にもその通りだと思う。「YAMAHA」が一番、二番は「KTM」、三番は「HONDA」となって、そして昨年のリーディングカンパニーの一つだった「KAWASAKI」の評価は低下した。現場の専門家の見る目は多分、間違っていないので、昨年の体制を維持している範囲では、この通りのランキングなんだと思う。今の「KAWASAKI」ほ欧州の「Husqvarna」や昨年登場の「GASGAS」と同等レベルとして評価されていると思われる。他方、今年も極めて残念なのは「SUZUKI」の立ち位置だろう。昨年、米国市場の新参者GASGASという実績0のワークスチームが台頭してきたが、そのGASGASよりも評価が悪いのがスズキ。ここ数年にわたる、その量産車の出来やプロレース戦績問わず、オフ車の大市場での評価の悪さはどうしようもない。かっての大昔、スズキは全世界のモトクロス界において燦然たる輝かしい実績を誇示していただけに、現下の評価の悪さとの、その大きな落差は如何ともしがたく、かってのスズキの輝かしい実績を知っているだけに、泣きたくなるほど寂しい。
更に加えて言えば、メーカー評価では3位の「HONDA」だが、HRCの名が付く、ホンダワークスチームには奮起してほしいと心から願っている。と言うのは、30年前後前の大昔、”American HONDA”というワークスチームがアメリカのプロモトクロスを席巻していた時期があった。当時、並いるトップライダーを上位から根こそぎ契約し、他チームは手の打ちようがなかった時代だ。しかし、その後の長い期間、往年の最強の強いホンダを知っているモトクロスファンにとって、ホンダモトクロスの凋落ぶりは大いに落胆させるものだった。そして、2015年、最強のホンダを彷彿させる名がAMAのモトクロスレースに再登場し、「TEAM HONDA RACING」最強の時代、あの最強の時代を肌に染み込ませているはずのHRCが、モトクロスに再参戦すると聞いて、これから強いホンダが登場するとファンの一人として喜んだものだ。しかし、実際は、かっての最強ホンダを再生する事はかなわない状態が続いてしまった。二輪のモータースポーツの世界で、レースこそ我がDNAだと標榜しているホンダが、そのホンダワークスが後方で苦戦している姿を見るに、ファンの一人としては耐えがたいもので、こんな惨めなものはない。世界の二輪業界のリーダーたるホンダワークスは、トップに立ってこそ、その責があると、二輪のモータースポーツファンは誰でもそう思っているはずだ。世界最大の二輪企業で超優良の営業利益をたたき出している「HONDA」だが、世間がみる実評価としてみると、現下の二輪のリーディングカンパニーは「YAMAHA」のようだ。
がんばれ「YAMAHA」!