千秋楽、2敗の金峰山と3敗王鵬の本割は王鵬が勝ち、3敗が2名となった。結びの一番、琴桜と豊昇龍の相撲は豊昇龍が勝ったので3敗を維持した。これで豊昇龍、王鵬、金峰山が3敗で並び、巴合戦が始まる。くじで最初は豊昇龍と金峰山の相撲、この相撲に勝った力士が王鵬と戦う。2連勝した力士が優勝となる巴戦、結局、豊昇龍が金峰山と王鵬を圧倒的力強さで打ち負かし連勝し、豊昇龍の優勝が決まった。
「NHK」
「NHK」この日、豊昇龍は本割で琴桜を、優勝決定戦で金峰山、王鵬を危なげなく破り、この3戦を見ただけでも豊昇龍の力量は文句なし。モンゴル力士のもつ集中力は見事だ。豊昇龍は中日、平幕に3敗したときは、今場所の優勝ないと感じたが、いざとなったら、その集中力は見事と言うほかなし。多分、千秋楽の3番の勝利で横綱に推挙されると思う。
実は、個人的な思いは平幕金峰山に勝ってほしいと思っていた。
あの顔を真っ赤にして力強く押し出す相撲は惚れぼれするほど強い。大関琴桜を一方的に突き出して完勝した相撲もそうだし、大関大の里にも力相撲で勝った。カザフスタン出身の金峰山は元横綱朝青龍に素質を見込まれて来日し、日大を経て角界入り力士だそうで、師匠は木瀬親方(元幕内肥後ノ海)。そして、金峰山と言う”しこ名”は師匠の故郷熊本にある明峰金峰山から取ったと言う。ウキペディアを読むと「熊本市のほとんどの場所からその姿を望むことができる金峰山は、「東の阿蘇」に対して「西の金峰山」と呼ばれ、熊本市民に親しまれています。周辺には、夏目漱石の「草枕」に登場する「峠の茶屋」や、宮本武蔵が「五輪の書」をしたためたといわれる「霊巌洞」などが点在」と書いており、私の故郷島原からも有明海の超えて遠く金峰山を見る事ができる。
今場所、平幕の金峰山、王鵬、尊富士の好調相撲に中盤から面白くなってきた。とにかく、この3力士の相撲に掛ける目の色がつ違う。仕切り前になると目がランランと輝きてくるのだから面白い。しかも、その相撲たるや力を出し切って目いっぱいに暴れる。こんな力士の相撲は多くの拍手で満ち溢れていた。
一方、今場所、もっとも見っともない相撲に終始したのは、大関琴桜。先場所優勝で、今場所準優勝でも横綱昇進の可能性すらあったのに負け越しの初カド番へと、これが14勝で先場所優勝の琴桜かと、非常にがっかりした。
もう一人、残念な相撲に終始した相撲取りが大関大の里。実力は各界一だと称されるが、平幕に圧倒される相撲では仕方あるまい。 我々相撲ファンの素人にも分かるが、大の里の立ち合いが中途半端で踏み込みが甘く、上体だけで差しにいっているし、相手力士も右を差されると簡単に押し出されるのは分かっているのでこれを防ぐ相撲を取る。今場所の大の里の相撲は、動きがバラバラで大味な相撲になっているので一点集中の相撲で抑えられると勝てない。豊昇龍に首投げで投げ飛ばされた相撲なんか、なんで同じ負け方するんかと首をかしげてしまった。