
「2018年、「カワサキ・モトクロスOB有志の会」のご案内」として、つい最近、こんな案内を関係者に発信した。
「皆様におかれましては、ますますご清栄のことと心よりお慶び申し上げます。
2013年はカワサキモトクロスワークス関係OB有志一堂が集まり語る会を開いた年ですが、その際、次回は5年後に再び会おうと約束してきました。そこで5年経った今回、ワークスチーム「KRT」OB有志と国内販売KMJの「Team Green」OB有志との共同懇親会「カワサキ・モトクロスOB有志の会」を計画しました。両チームとも国内外のモトクロスシーンで輝かしい実績を上げ、切ってもきれぬ関係で互いに成長しながらカワサキモトクロスの歴史を構築してきた仲間ですが、その伝統を引き継いでいかねばと、「Kawasaki Racing Team 45 & Team Green 35」を合言葉に、ご参集頂きたくご案内します。
①日時:平成30年7月7日(土) 午後3時~
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③・・ 」
来る7月7日午後3時、カワサキモトクロスに関係したOB有志が5年ぶりに神戸に集まる。
今回は、カワサキワークスを牽引してきたOB有志と国内販売会社で国内アマチュアモトクロス界を牽引した「チームグリーン」OB有志が、そして「緑の血が流れている」と自称するメンバーが、関東から九州から四国から集まってくると言う。さぞかし賑やかな会になると思う。場所は神戸有数の集客施設、5年ぶりの再会だ。
5年前、2013年と言えば、「KX40周年を祝う有志の会」に開発関係OBやカワサキワークスチーム関係OB有志が一堂に集まり、語る会を開いた年だ。当時、KX40周年にこんなことを書いていた。「1973年にデビュー以来、数多くの勝利とタイトルを獲得し続け、その評判を揺ぎ無いものとした、カワサキの輝かしいモトクロッサーブランド「KX」が40周年を迎えました。以来41年、一度たりとも開発を中断することなく、一度たりとも生産を中断せず、一度たりともレースを止めることもなかった40周年です。この間、モトクロッサーの最適技術を開発し続け、世界中のモトクロスファンに愛され、多くのチャンピオンシップでチャンピオンを勝ち取りながらKXは改良されてきました。 これもひとえに多くのカワサキファンからの真摯な指摘と支持を受けて、毎年進化し続けてきた結果であり、そして現在も進化し続けている歴史がKXの40周年だと思います」。5年前の「KX40周年を祝う有志の会」は開発・ワークス「カワサキレーシングチーム」に近い有志に出席者を限定したが、それでも九州、関東からも馳せ参じてくれた出席者は結局80名を越す盛大な会となったが、その時、次は5年後に再び会おうと約束していた。
一方、ワークス活動を行なう「カワサキ・レーシング・チーム(KRT)」とは別に、国内の販売会社が立ち上げた販促目的のレースチーム「チームグリーン」も創立されて以来、今年は35周年となる。この間、技術部がマシン開発のために運営するワークスチーム「KRT」と販売会社が運営する「チームグリーン」は切ってもきれぬ関係で互いに成長してきた。かって、KMJの「チームグリーン」は、多くの優秀なライダーを育成し国内で特筆すべきモトクロスチームとして名をあげた、モトクロスライダー憧れのチーム。誰しも一度は「チームグリーン」のメンバーになりたいと思った。優秀なライダーは「カワサキレーシングチーム」がテストライダーとして契約し、耐久テスト等で練習させながらレースはチームグリーンメンバーとして出場し、格段の実績を挙げた成績優秀なライダーは「カワサキレーシングチーム」のワークスライダーとして契約するという循環システムを構築した。共に互いに補完しあうことで、カワサキのモトクロスチームは全日本のモトクロス界において歴史を作りあげてきた。その輝かしい実績と歴史を持つKMJの「チームグリーン」も35周年になる。
カワサキモトクロスの歴史を、そもそも論で言えば、”明石工場50年史(H2年10月発行、川崎重工業株式会社 明石工場)”にはこうある。『昭和38(1963年)年5月、青野ヶ原 MFJ兵庫支部主催 第一回モトクロス大会に、市販車改造B8レーサーと経験の浅い素人ライダーでレースに臨んだ。(略)・・ このころは、工場チームの組織はなく、有志が集まり改造に取り組み、業務の合間に乏しい予算の中で残業代も返上し、手弁当さげての出場だった』と記載されている。当時、単車事業の業績が悪化し赤字が増える一方だったため、1963年に入ると事業継続か中止かが経営上の大きな課題となっていた時期であったが、青野ヶ原の完全優勝を皮切りに事業部全体が自信を取リ戻し、優勝マシンB8の成果を背景に10月、積極的に事業展開したと本書は解説している。つまり、当時単車事業部は赤字が続き事業見直しの議論が行われていたが、赤タンクモトクロッサーの活躍で、このカワサキの技術を活かせば事業は軌道に乗せることができるとの判断が下されたのだった。モトクロスの大先輩達が単車事業を救ってくれたのである。
その伝統を引き継いでいかねばとカワサキモトクロスの歴史を構築してきたOB有志が、「Kawasaki Racing Team 45 & Team Green JPN 35」を合言葉に、「カワサキ・モトクロスOB有志の会」として、この7月7日、再び集まる。